内臓脂肪や喫煙がHDLコレステロールに与える悪影響を徹底的に解説

HDLコレステロールは「善玉コレステロール」と呼ばれ、体にとって欠かせない存在です。 しかし健康診断などで「HDLコレステロール値が低い」と指摘されたことがある方も少なくないでしょう。 その原因を正しく理解することは、改善への第一歩となります。

肥満や運動不足、喫煙といった生活習慣はHDLコレステロールの値に大きく影響し、放置すると動脈硬化や脂質異常症の進行につながります。 この記事では、HDLコレステロール値が低下する主な原因について、わかりやすく解説します。

HDLコレステロール値が低下する原因

「HDLコレステロールが低くなる原因はなんだろう？」 このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 HDLコレステロール値の低下は中性脂肪値の上昇と連動することが多いとされています。

HDLコレステロール値が低下する原因は以下のとおりです。

【HDLコレステロール値が低下する原因】

• 肥満
• 運動不足
• 喫煙

肥満のなかでも、内臓脂肪型肥満は特に注意しましょう。

内臓脂肪が増えると、脂肪組織から分泌される生理活性物質である「アディポカイン」に分泌異常が起こります。 アディポカインの分泌異常が起こると脂質異常症の他、いずれも動脈硬化を促進する高血圧や高血糖を招きます。

また、運動不足の状態が続くと摂取したエネルギーよりも消費するエネルギーが少なくなります。 これにより使いきれなかったエネルギーが脂肪として蓄積され肥満となり結果的にHDLコレステロールの低下につながるのです。 さらに喫煙はHDLコレステロールを減らすだけでなくLDLコレステロールを増やすため、動脈硬化の要因となります。

これらの原因を取りのぞきHDLコレステロールの値を改善しましょう。

次の章では具体的にどんなことをしたら良いのかについてご紹介します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 HDLコレステロールが低下する主な原因には、肥満・運動不足・喫煙といった生活習慣が深く関わっています。 特に内臓脂肪型肥満はアディポカインの分泌異常を引き起こし、脂質異常症や高血圧、高血糖といったリスクにつながります。

また、運動不足や喫煙も動脈硬化を促進する要因となるため注意が必要です。

ポイントを整理すると以下の通りです。
・肥満（特に内臓脂肪）がHDL低下の大きな原因
・運動不足により脂肪が蓄積し、HDL値が低下
・喫煙はHDLを減らしLDLを増やすことで動脈硬化を悪化させる