血圧の上と下の差とは?脈圧の正常値とリスクをわかりやすく紹介
血圧の上と下の差を表す数値を「脈圧」と呼びます。健康診断で脈圧の異常を指摘された経験がある方もいるかもしれません。
脈圧は動脈硬化の進行度合いを反映する重要な指標であり、数値が大きすぎても小さすぎてもリスクが存在します。 この文章では、脈圧の正常値とその意味、そして異常な場合に考えられるリスクや病気について詳しく解説しています。
血圧の上と下の差(脈圧)とは
「血圧の上と下の差にはどんな意味があるの?」 というのが最も気になるところですよね。
上の血圧と下の血圧の差は「脈圧」と呼ばれ、一般的に40〜60mmHgが望ましいといわれています[1]。
脈圧は「大動脈」の動脈硬化の程度を反映する指標であるといわれ、大きい場合にも小さい場合にも動脈硬化や「循環器疾患」発症のリスクがあります。
大動脈は心臓から全身に血液を送り出す太い血管で、弾力性に富み、心臓から出された血流による圧を和らげるはたらきをしています。
しかし、この大動脈に動脈硬化が生じると、血管のしなやかさが失われ、勢いのある血流による圧を和らげることができなくなります。 その結果心臓が収縮するときに血管にかかる圧が高くなり、反対に心臓が拡張するときに血管にかかる圧は低くなります。
これにより、脈圧が大きくなるのですね。 脈圧が65mmHg以上になると心筋梗塞や脳血管疾患のリスクが上昇している状態だと考えられます[1]。
その一方で、収縮期血圧が低下し、拡張期血圧が高い場合には脈圧が小さくなります。脈圧が小さい場合、大動脈から送り出された血液が手足までスムーズに流れていないものと考えられます。
血流が悪いと次第に動脈硬化を進行させ、収縮期血圧を上昇させる原因にもなります。 つまり、脈圧は大きいだけでなく小さい場合にも動脈硬化が進行している可能性が高いと考えられます。
いずれにしても、脈圧の問題を指摘されている場合には動脈硬化の進行を抑えるための対策を講じる必要があるといえるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
脈圧は血管のしなやかさや動脈硬化の状態を反映する重要な数値です。脈圧が40〜60mmHg程度であれば正常とされますが、それを外れると循環器疾患のリスクが高まります。
・脈圧が大きすぎる → 動脈硬化や心筋梗塞・脳卒中のリスク
・脈圧が小さすぎる → 血流不全や動脈硬化の進行リスク
血圧の上と下の差にも注目し、異常を感じた場合は早めの生活改善や医療機関の受診を心掛けることが大切です。
Q&A
- Q 脈圧って何?
- A脈圧は「上の血圧−下の血圧」で求める数値です。40〜60mmHgが望ましいとされ、血管のしなやかさを反映します。
- Q 脈圧が大きいとどうなる?
- A動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。65mmHg以上は注意が必要です。
- Q脈圧が小さいのも問題ですか?
- Aはい。血流が悪くなり、動脈硬化を進行させる恐れがあります。小さすぎてもリスクがある点に注意しましょう。
- Q脈圧の異常は改善できますか?
- A生活習慣の見直しや早めの受診で改善が期待できます。血管の柔軟性を保つことが大切です。
正常な血圧を維持するための3ステップ
まずは不安や課題に気づく
血圧の基準を知り不安を解消。
解決方法を知る
血圧を保つ方法を幅広く知ろう。