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日本人の血圧の平均を年齢・性別別に比較!正常値との違いを詳しく解説

  • 正常な血圧を維持する

自分の血圧が同年代と比べて高いのか低いのか――客観的に判断するために平均値の把握は役立ちます。ここでは、血圧を下げる薬の使用有無で分けた年代別・男女別の平均値を掲載しています。

併せて、診察室血圧の基準とのズレから見える注意点も確認します。この文章では平均値の全体像と読み解きのポイントを解説しています。

年代別・男女別の血圧の平均値

血圧計

「年齢や性別によって血圧は変わるのかな?」 「昔の血圧に比べて高くなってきたけど大丈夫なのかな……?」

健康診断の結果を見て、このように気になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。血圧の平均値は、年代や性別によって異なります。 まずは、血圧を下げる薬を飲んでいない方の血圧の平均値をご紹介します。

【年代別・男女別の血圧の平均値(血圧を下げる薬の使用者除外)単位:mmHg】

性別 男性 女性
年代 最高血圧 最低血圧 最高血圧 最低血圧
20〜29歳 115.9 68.1 105.7 63.8
30〜39歳 117.2 73.8 108.0 66.4
40〜49歳 125.4 80.6 113.7 70.9
50〜59歳 129.7 81.0 121.8 74.5
60〜69歳 134.1 78.3 130.6 76.7
70歳以上 133.9 74.5 133.1 73.9

厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査 」をもとに執筆者作成

次に、血圧を下げる薬を使用している方を含む血圧の平均値をご紹介します。

【年代別・男女別の血圧の平均値(血圧を下げる薬の使用者含む)単位:mmHg】

性別 男性 女性
年代 最高血圧 最低血圧 最高血圧 最低血圧
20〜29歳 115.3 67.7 105.7 63.8
30〜39歳 117.3 73.7 107.9 66.3
40〜49歳 125.8 81.3 114.3 71.2
50〜59歳 131.7 82.0 123.7 75.4
60〜69歳 135.8 78.5 131.0 76.7
70歳以上 135.8 73.1 136.1 73.0

厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査 」をもとに執筆者作成

メモ
厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査」では、被調査者を会場に集め、所定の方法で医療関係者による血圧測定を行っています。 そのため前掲の数値は診察室血圧であるといえるでしょう。

血圧を下げる薬を服用している方も含めた血圧の平均値と診察室血圧の基準と見比べると、男性の平均血圧は40代から正常高値血圧に該当し、50代では高値血圧になることが分かります。

また女性の平均血圧は60代で高値血圧に達します。

高値血圧は高血圧には該当しませんが、正常血圧の人に比べて脳や心臓、血管の病気になる可能性が高いといわれています。 高血圧には自覚症状がほとんどない場合が多く、 気付かないうちに血圧が高くなっている場合もあります

高血圧に気付かずに放置してしまうことがないように普段から血圧の値を把握しておくことが大切ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。年代別・男女別の平均値をもとに、自分の位置づけを客観的に確認しましょう。

ポイントは次の通りです。
・男性は40代から正常高値、50代で高値に達しやすい
・女性は60代で高値に達することが多い
・平均値は基準値の代わりにはならない

Q&A

Q年齢によって血圧は変わりますか?
Aはい、年齢が上がると血圧も高くなる傾向があります。特に男性は40代から、女性は60代で高めになりやすいです。
Q男性と女性では血圧に違いがありますか?
Aあります。若い年代では男性のほうが高めですが、女性は更年期以降に上昇し、60代以降で男性に近い値になります。
Q血圧の平均値が高い=高血圧ということですか?
Aいいえ。平均値はあくまで目安で、高血圧の診断は基準値(140/90mmHg以上)で行われます。平均より高くても必ずしも高血圧とは限りません。
Q 血圧の平均値はどのように測られていますか?
A厚生労働省の調査では、医療関係者が会場で「診察室血圧」として測定しています。家庭で測る値よりやや高めに出るのが特徴です。

正常な血圧を維持するための3ステップ

  1. STEP 1STEP 1まずは不安や課題に気づく
  2. STEP 2STEP 2解決方法を知る
  3. STEP 3STEP 3あなたに合う方法を選ぶ