血糖値スパイクのメカニズムと要因
1.血糖値スパイクが発生するメカニズム
血糖値スパイクは主に、血糖値を下げるはたらきをするホルモン「インスリン」の分泌能力が衰えることで起こります。
インスリンの分泌能力が低下した状態では、炭水化物(糖質)の摂取によって血糖値が上昇し始めてもすぐに十分な量のインスリンを分泌することができません。
このため、血糖値が大きく上昇します。
そうすると体は急上昇した血糖値を下げようと、大量のインスリンを分泌します。
これにより、今度は血糖値が急激に低下してしまうのです。
2.血糖値スパイクの原因
血糖値スパイクを招くインスリン分泌能力の低下は、肥満や老化によって起こります。
肥満の状態では、インスリンの効きが悪くなることが分かっています。
この原因ははっきりと解明されていませんが、内臓脂肪が多量に蓄積された状態では、内臓脂肪からインスリンの効果を阻む物質が分泌されるためだと考えられています。
インスリンの効きが悪いと、膵臓(すいぞう)は血糖値を下げようとより多くのインスリンを分泌しようとするため、やがて疲弊して分泌能力が落ちてしまうのです。
年を取ると体の組織が変化し、筋肉量が減って脂肪組織の割合が増えるため、肥満と同様にインスリンの効きが悪くなり、やがて分泌能力が低下するといわれています。
また、炭水化物(糖質)中心の食事や、炭水化物の多量摂取も血糖値スパイクの要因です。
血糖値の上昇は炭水化物の摂取によって起こるため、摂り過ぎると血糖値が急上昇しやすくなるのですね。
他に、早食いも血糖値スパイクを引き起こしやすいといわれています。
早食いをすると食事を摂ることによる血糖値の上昇にインスリンの分泌が追いつかず、血糖値の急上昇を引き起こしてしまうのです。
運動不足も血糖値スパイクの要因となります。
筋肉には、ブドウ糖を取り込んで血糖値を下げ、余ったブドウ糖をグリコーゲンとして蓄えるというはたらきがあります。
しかし運動不足の状態では、筋肉がブドウ糖を取り込む能力が低下し、インスリンの効きが悪くなってしまうのです。
このため痩せ型の女性などで筋肉量が少ない人も早食いや大食いをすると血糖値スパイクを起こしやすいといわれています。
また、血縁者に糖尿病患者がいる場合も体質的に血糖値スパイクを起こしやすい恐れがあるので要注意です。