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血糖値スパイクとは?健康上のリスクも解説

1.血糖値スパイクとは

血糖値スパイクは食後に血糖値が急上昇・急降下する現象のことで、「グルコーススパイク」とも呼ばれます。

そもそも血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。

1dL当たりに何mg含まれているか、すなわち「mg/dL」という単位で表されます。

メモ
健康な人の血糖値は、空腹時(絶食10時間以上)で70〜110mg/dL程度であるとされています[1]。メタボリックシンドロームの診断基準では空腹時血糖が110mg/dL以上で高血糖に当たります[2]。また食後2時間が経過しても血糖値が140mg/dL以上の状態を食後高血糖といいます[3]。

ブドウ糖はヒトの体のエネルギー源の一種で、炭水化物(糖質)の仲間です。

食事を通じて体内に取り込まれた炭水化物(糖質)は体内で最小単位である単糖に分解され、吸収されます

ブドウ糖は単糖の一種で、血液中に取り込まれます。

このため、健康な人であっても食後は血糖値が上昇するのが自然です。

メモ
炭水化物のうち、体のエネルギー源になるものを糖質といいます。

ただし、通常、血糖値はある一定のレベルを維持できるよう調節されています。

食後に血糖値が上昇すると、それに反応して膵臓(すいぞう)から「インスリン」というホルモンが分泌されます

インスリンには血糖(血液中のブドウ糖)を細胞に取り込ませ、エネルギーとして消費させる作用があります。

またインスリンは血中に過剰にブドウ糖が存在しエネルギーとして使い切れない場合、ブドウ糖を「グリコーゲン」という物質に変え、筋肉や肝臓に蓄えさせるはたらきもしています。

これらの作用を通じて、インスリンは上昇した血糖値を低下させるのです。

メモ
血中のブドウ糖濃度が低下すると膵臓から分泌される「グルカゴン」などのホルモンなどによってグリコーゲンは再びブドウ糖へと分解され、血中に放出されます。

このため健康であれば血糖値はインスリンの作用によって緩やかに上下しますが、血糖値スパイクが起こると血糖値はとげのように大きく急上昇し、また急降下します

血糖値が大きく上昇するとインスリンが多量に分泌されるため、その作用で血糖値が大きく低下するのです。

なお、血糖値スパイクが起こると食後の眠気や頭痛、倦怠(けんたい)感などの症状が見られる場合があります

食後の眠気などの症状を改善したいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、血糖値スパイクによる問題はこうした軽度な症状では済まない恐れがあるので注意が必要です。

[1] 厚生労働省 健康づくりサポートネット「血糖値

[2] 厚生労働省 健康づくりサポートネット「高血糖

[3] 厚生労働省 健康づくりサポートネット「食後高血糖

2.血糖値スパイクによる健康上のリスク

「血糖値スパイクはなぜ体に悪いの?」

このように気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

血糖値スパイクが頻繁に起こる場合、糖尿病になるリスクが高いと考えられます。

糖尿病はインスリンの分泌能力が低下したり、効きが悪くなったりすることによって血糖値の高い状態が慢性的に続く病気です。

初期には自覚症状が少なく、かなり進行しなければ症状が現れにくいのですが、血管や神経をむしばんで視力の低下や腎臓の機能低下、神経の異常などを引き起こします。

ひどい場合には失明したり、人工透析や足などの切断が必要になったりする恐れがあります。

また血糖値スパイクは血管を傷つけ、動脈硬化を進行させます

動脈硬化とは心臓から送り出された血液が通る血管「動脈」の壁がしなやかさや弾力性を失い、硬くなることです。

動脈硬化が進行すると血管が狭まり、裂けたり詰まったりしやすくなります。

このため心筋梗塞や脳卒中などの命に関わる病気を引き起こします。

血糖値スパイクを甘く見ていると健康を損ねる恐れがあるといえるのですね。