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疲れ目や眼精疲労の原因のサムネイル

疲れ目や眼精疲労の原因

原因1 VDT作業

疲れ目や眼精疲労の代表的な原因に、VDT作業があります

VDT作業とはパソコンやスマホ、タブレットなどのディスプレイやキーボードなどを用いて行う作業全般のことです。

メモ
VDTは「Visual Display Terminals」の頭文字を取ったもので、ディスプレイとキーボードなどの入力機器の総称です。もともとVDT作業は、VDTを用いて行う、データ入力・検索・照合、文章や画像の作成・編集・修正、プログラミング、監視などの作業を指していました。

パソコンやスマホなどを使った後に、「目がしょぼしょぼした」「目がかすんだ」といった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

VDT作業の際に長時間画面を集中して見つめていると、まばたきが減って目の乾燥が進むため目が疲れやすくなるといわれています。

また画面が明る過ぎると目が疲れたり、片頭痛になったりすることもあるため注意が必要です。

さらに近距離を集中して見続けると、ピント調節に関わる「毛様体筋」に負担がかかりやすくなります。

メモ
毛様体筋とは目の中にある水晶体の周りを囲むように存在する筋肉のことです。収縮・弛緩(しかん)することで水晶体の厚みを変え、見る物までの距離に応じてピントを合わせることができます。

毛様体筋のはたらきは全身の機能をつかさどる自律神経によって調節されています。

毛様体筋が疲れると自律神経に悪影響が及び、自律神経によって調節されている全身の機能に不調が現れる場合もあるといわれています。

VDT作業をするときには、適度に休憩をとる、画面との距離や明るさを調整するなどして、目にかかる負担を減らすことが大切です。

原因2 視力矯正の問題

疲れ目や眼精疲労の原因として、視力矯正の問題も挙げられます

眼鏡やコンタクトレンズなどの視力矯正器具の度数が合っていないと、ピント調節を行う毛様体筋が常に緊張した状態になってしまいます。

その結果、目に負担がかかり、疲れやすくなるのです。

また乱視や老眼に気付かず、適切に矯正できていないこともあり得ます。

度数が大きくずれていなくても、以下のようなケースでは適切な視力矯正ができず、目が疲れやすくなると考えられます。

【視力矯正器具の度数が合っていても目が疲れやすくなるケース】

  • 眼鏡のフレームの位置や傾きなどが合っていない
  • コンタクトレンズを長時間装着している

眼鏡やコンタクトレンズが合っていないと感じる場合には、無理に使い続けるのではなく、眼科や眼鏡店で見え方を確認し適切なものを使用しましょう。

原因3 ドライアイ

「ドライアイ」も疲れ目や眼精疲労の原因の一つです。

通常、ヒトの眼球の表面は「涙液膜」という膜に覆われています。

メモ
涙液膜は、油の層とたんぱく質などを含む水の層の2層に分かれています。

しかし何らかの原因で涙液膜が崩れやすくなると、目の乾きや不快感、見えにくさ、まぶしさ、痛みなどが生じやすくなります

このような状態をドライアイといいます。

ドライアイは、加齢、VDT作業、空気の乾燥、コンタクトレンズの装着や喫煙などが原因で起こると考えられています。

また免疫に関わる病気が背景にある可能性もあるため、症状が続くときは自己判断せず、まずは眼科を受診することが大切です。

原因4 ストレス

ストレスによっても、目の疲れや眼精疲労が生じることがあります。

ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になりやすくなります。

交感神経の優位な状態が続くと涙の分泌が減り、目が乾きやすくなるため、ドライアイを招くことがあるのです。

また、ストレスが続くと睡眠の質が低下して目の疲れが回復しにくくなったり、体に力が入るなどして目のつらさを感じやすくなったりすることもあります

十分に休息や睡眠をとったり、リラックスできる時間をつくったりして、ストレスをできるだけためないようにしましょう。

原因5 目の病気や異常

以下のような目の病気や異常が原因で、疲れ目や眼精疲労になる場合があります

【眼精疲労の原因になる目の病気や異常】
病気・異常 概要 解説
白内障 目の水晶体(カメラでいうレンズの役割をしている部分)が白く濁る病気 ・加齢が原因となることが多く、早い人では40代に発症し、80代の大部分の人は白内障を発症しているといわれる[1] ・手術で改善するので、早期に発見し適切な治療を行うことが重要である
緑内障 視神経が障害されることで視野が狭まり、最終的に視力が低下してしまう病気 ・患者は60歳以上では1割と非常に多い[2] ・治療を行えば視野や視力を保つことができるが、中期までは自覚症状が少ないために診断が遅れたり、治療を中断したりして失明に至るケースもある
眼瞼下垂(がんけんかすい) まぶたが下がり、見えにくくなった状態のこと ・上まぶたを上げるための筋肉の力が弱まったり、その筋肉とまぶたをつなぐ腱(けん)が弱まったり剝がれたり、穴が開いたりすることで起こる ・生まれつきの場合と大人になってから起こる場合があり、治療には手術が必要なことが多い ・肩こりや頭痛の原因となることもある
斜視 両目の視線が対象物に正しく向かない状態のこと ・目の筋肉や神経の異常や強い遠視、片目の視力低下などが原因で起こる
斜位 物を見るときには視線が合うが、特に注視している対象がないときに左右の目が別々の方向を向いてしまう状態のこと ・眼球のもともとの位置のずれが原因で、程度が強いと目が疲れたり、物が二重に見えたりすることがある

休んでも症状が改善しなかったり、激しい目の疲れを感じたりする場合には、目の病気が隠れていないかどうか医療機関で確認しましょう。

[1] 公益社団法人 日本眼科医会「白内障と手術

[2] 公益社団法人 日本眼科医会「緑内障といわれた方へ―日常生活と心構え―

原因6 その他の病気

目に原因がなくても、全身の病気が疲れ目や眼精疲労を引き起こす場合もあります

例えば、更年期障害や自律神経失調症、アレルギー性鼻炎、風邪、むし歯、歯周病などが引き金となって、目の不快感を感じたり、疲れを感じやすくなったりするケースも考えられます。

症状が改善しないときには、目だけでなく全身の状態を顧みて適切なケアや治療を選ぶようにしましょう