内臓脂肪とは?生活習慣病のリスクを解説
1.内臓脂肪とは
「内臓脂肪ってどんな脂肪なのかな?」
「内臓脂肪は体脂肪とは違うんだろうか……」
内臓脂肪は体脂肪の一種です。
ヒトが食べ物などからエネルギー(カロリー)を摂取した際、消費し切れなかったエネルギーは体脂肪として蓄積されます。
体脂肪は体に蓄積した脂肪の総称で、胃や腸などの臓器の周囲につく内臓脂肪と、皮膚の下、主に下腹部や腰回り、お尻などの部位につきやすい皮下脂肪に分けられます。
内臓脂肪には臓器を正しい位置に保ち、保護するはたらきがあります。
また体のエネルギーが不足した場合には分解され、迅速にエネルギーを供給します。
しかし、内臓脂肪が増え過ぎると、脂肪組織から分泌される「アディポサイトカイン(アディポカイン)」の分泌異常が起こって悪玉因子が増加し、さまざまな生活習慣病を引き起こします。
内臓脂肪もアディポサイトカインも本来体に必要なものではありますが、増え過ぎると悪さをする恐れがあるのですね。
2.内臓脂肪の蓄積による生活習慣病のリスク
「内臓脂肪が増えるとどんな悪影響があるんだろう?」
内臓脂肪が蓄積し過ぎると、高血圧や脂質異常症、高血糖といった生活習慣病のリスクが高まります。
高血圧は、血圧(心臓から送り出された血液が動脈の内壁にかける圧力)が慢性的に高い状態です。
脂質異常症は血液中の脂質の濃度が基準値から外れた状態です。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、中性脂肪(トリグリセリドまたはトリグリセライド)の異常があります。
高血糖は血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が高い状態です。
高血圧、脂質異常症、高血糖はいずれも動脈硬化を進行させる要因となります。
動脈硬化は本来しなやかな動脈の壁が硬くなり、弾力性を失った状態です。
血管が詰まったり裂けたりしやすくなるため、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血といった重篤な病気のリスクを高めます。
内臓脂肪を放置していると、命を脅かす病気を発症する恐れがあるのですね。
こうした病気を予防するため、内臓脂肪の蓄積に加え、血圧・血中脂質・血糖のうち、二つ以上の数値が基準値から外れた状態は「メタボリックシンドローム」と呼ばれ、改善が勧められています。