低血圧で立ちくらみや目まいが起こる原因
「どうして血圧が低いと立ちくらみや目まいが起こるの?」
低血圧による立ちくらみや目まいは、脳に血液が十分供給されないことによって起こります。
血液に含まれる赤血球のヘモグロビンには、肺で取り込んだ酸素を全身に運び、全身の組織で二酸化炭素を回収して肺へ戻るはたらきがあります。
血液を全身に送るポンプのような役割をしているのが心臓です。
しかし、血圧が低いと、脳に十分な血液を送ることができません。
このため脳が酸欠状態になり、立ちくらみや目まいなどの症状が現れるのです。
「じゃあ、低血圧自体は何が原因なの?」
このように気になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
血圧の低下は心臓が血液を送り出す力が弱い、体内を循環する血液の量が少ない、体の末端の血管が収縮する力が弱いといったことが要因となって起こります。
血圧は腎臓や神経系、内分泌系(ホルモンを分泌する器官)などのさまざまな器官によって調節され、常に変動していますが、何らかの原因で調節がうまくいかないと低血圧が生じてしまうのです。
ただし、低血圧の多くは本態性低血圧という遺伝的な体質によって生じるもので、はっきりした原因は分かりません。
一方、病気や不調といった明らかな原因のある低血圧をまとめて症候性低血圧といいます。
症候性低血圧は心筋梗塞や心不全といった心臓の病気や、出血、脱水、熱中症などによって体内を循環する血液の量が減ることで起こります。
また立ち上がったときに急激に血圧が下がる起立性低血圧は、下半身にたまっていた血液が心臓に戻りにくくなっていることで起こるものです。
急に立ち上がると血圧が下がるのは体の正常な反応ですが、通常は速やかに血圧が正常化され、症状が現れることはありません。
しかし、何らかの原因によって血圧を正常化する機能がうまくはたらかないと、血圧が大きく下がったままになり立ちくらみや目まいなどの症状が現れてしまうのです。
他に、食後に血圧の低下が見られる場合もあり、これを食後低血圧といいます。
食後低血圧は消化のために腸に血流が集中し、血圧を維持できなくなることで起こる低血圧です。
低血圧で立ちくらみや目まいが起こるのは脳への血流低下が原因ですが、そこにはさまざまな要素が絡んでいる可能性があるのですね。