50代の血圧|平均値と正常域とのギャップや注意点をわかりやすく解説
「自分の血圧は同世代と比べて高いのか?」——日々の記録を意味づけるには、50代の“平均値”と高血圧の該当率を押さえるのが近道です。本記事では、厚生労働省の統計にもとづき、50代男女の平均値と、薬の服用有無も踏まえた数字を収録します。この文章では50代の平均値と年代傾向、注意点の総括を解説しています。
50代の血圧の平均値
「50代の血圧の平均値はどれくらいなんだろう?」
と気になる方もいらっしゃるかもしれません。
厚生労働省が実施した「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、50代の男女の診察室血圧の平均値は以下のとおりです。
【診察室で測定した場合の50代の男女の収縮期・拡張期血圧の平均値】
| 性別 | 男性 | 女性 | ||
|---|---|---|---|---|
| 収縮期血圧 | 拡張期血圧 | 収縮期血圧 | 拡張期血圧 | |
| 血圧を下げる薬の使用者を含む | ||||
厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査報告」をもとに執筆者作成
上記のとおり50代の血圧の平均値は、男性では収縮期血圧・拡張期血圧のどちらも正常値よりも高く、女性では収縮期血圧のみ正常値よりも高いことが分かります。
また50代の高血圧の割合は男性で38.9%、女性で19.7%となっており、それより若い年代と比較して高くなっています[1]。 年代が上がるにつれて高血圧の方の割合は増える傾向があるので、50代の方は日頃から高血圧を予防・改善することが重要といえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
50代の平均は男性131.7/82.0mmHg、女性123.7/75.4mmHgで、男性は両値、女性は収縮期が正常域を超えがちです。
高血圧該当率(男性38.9%、女性19.7%)や年代上昇傾向を踏まえ、同年代平均・基準値・家庭血圧の三点で自己評価するのが有用です。